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IESE Case Method(1/2) 概要編

*本ブログは学校の公式見解を述べるものではありません。また、IESEdiversityを重んじる校風であり、IESE生内でも様々な感想や意見を持つ人がいます。あくまでもそんなIESE生の一個人の感想として読んでいただけたら幸いです。

 

こんにちは Class of 2023Hです。今回はIESE ケースメソッドについて紹介します。

ケースメソッドの両輪でもあるチーム活動については6月記事に詳しいのでそちらを御覧下さい。

技術系である私がMBA の多国籍チームで1年間過ごした振り返り

 

■想定Audience

メイン:ケースメソッドに魅力を感じつつも具体的にどんなものかイメージまでは湧いていない段階のApplicantの方ならびに今秋入学予定のClass of 2024の方

サブ:「アセスメントデー(AD)ってどう対策するの?」と疑問を持たれている方

受験プロセス上ADについて直接お伝えすることはできませんが、そこで問われる根本としてのIn Class Contributionについて想像を膨らませて頂けると幸いです。

 

■本記事の前提/構成  

「お前の話を聞くCredibilityは何だ」という問いについては、現役IESE生であること以外持ち合わせておりませんが、私立文系(Mathダメ)かつ純ドメ(Verbalもダメ)という劣位なBackgroundながら、M7へのExchange Programに選抜される程度の成績ならびに勉強方法を習得できたという点がいくばくかの担保になるようでしたらご一読下さい。それ以外の場合は、西田さんと1on1を設定頂くか、お問い合わせフォームにリクエスト頂ければ最適な在校生をマッチング致します。お気軽にお申し付け下さい。

 

本テーマの構成 

A) 概要編=授業の流れ・Tips ←今回はこちら

B) 対策編=ケース予習方法

まずは授業の流れをTipsも交えつつWalkthroughし、それを踏まえてどうケースに取り組めば良いか対策を説明します。通常Blogより文量1.5倍マシですので、2記事に分けて掲載させて頂きます。

 

■本題

授業の流れをご説明するのに、ざっくり4ステップに切ってご紹介できればと思います。

    Introduction

    Input (発散)

    Discussion (収束)

    Wrap-up

IESE公式意見ではなく、私見ですので悪しからず。入学後、「こないだのInputでさ~」とクラスメイトに言っても通じません。

 

1. Introduction (時間配分:75分授業のうち10) 教授やケースによってもちろん前後しますので目安です

本ステップでは、主にCaseの背景・論点・検討アプローチについてクイックに確認します。教授のブリーフィングを受けて生徒側で主要論点を列挙していくパターンもあれば、“●●(あなたの名前), if you can open us todaywhat do you say?” といったopening questionを教授から cold callされるパターンもあります。1分前までスタバのコーヒーを片手に和気あいあいとしていたクラスにピリついた緊張感が走る瞬間です。具合を悪そうにしているのはあなただけではなく外国人も同じです。そんなものだと受け入れて下さい。

 

なお、Organizedされた議論を好む教授は本ステップでサブ論点への分解や、Criteriaの設定まで議論しきるので、予習内容がズレていると「・・・ああ、今日はロクな発言できなさそうだな」と、この時点で早々に判明したりします。そういう事態に陥った場合でも、自分の出番がないかと粘り強く議論についていくべきですし、ズレているならズレてるなりに「そもそもこういう検討も必要なのでは?」とDevil's Advocateになるだけのガッツを持たれると良いと思います。

 

2. Input (40)

次に、論点に答えを出す上での情報を集めていくステップです。Fact確認から始まり、徐々に高度な分析を要するInsightに質問がシフトしていきます。序盤は比較的発言しやすいのですが、ケースに書いてある情報は知ってて当たり前なので価値は薄いです。ですので「瞬発力」が求められます。教授に尋ねられて、「たしかExhibit 4.に載ってたな・・・」と手元のケースをめくっているようでは間に合いません。Language Advantageのある外国人勢は自身の回答がクリアでない場合でも臆さずに猛スピードで発言していくので、躊躇しているうちに、言おうとしていたことがどんどん言われていってしまいます。もちろん、Word Vomitしているだけ、ありそうにもない前提に立って議論している場合は教授や他生徒から反撃を受けるので、「何か言えば良い」という世界ではないです。しかしながら、欧米流ディベートに慣れていない方にとって、まずは打席に立つことが大切だと思います。質より量、「ええこと」を言おうとするより「今日はInputまでにFact2つ言う」といった目安感で最初は挑戦されるのが良いのではないでしょうか。

 

本ステップ後半では、ケースに深くコミットした人に発言が集中していきます。クラスに数名いる天才たちが常連メンバーとしてクラスを支配する時間でもあります。「もはやそこまで理解しているのならMBAに来なくても良かったのでは・・・」という博識が披露されていきますが、ここでも大事なのは物怖じせずあなたの考えをアグレッシブに伝えていくことです。授業後、三歩歩いたら誰が何を言ったかなんて覚えてません。恥はかき捨てです。自信なさげに小さくあげた手を教授は見逃しません。IESEではPeer learningを重視しているので、あなたを快く熱戦の中に放り込んでくれます。

 

3. Discussion (20)

分析結果を統合して、いよいよ論点に対してYes/NoGo/No Goといった決着をつけていきます。ケースの情報だけでは白黒はっきりとした答えは出ないこともあるので、仮説はもちろん、他企業のアナロジーや関連Backgroundの生徒に知見を聞く等、ケース外の情報もフル活用していきます。ここまで来ると、「Customer Experienceが大事だ」とか「数字が全てだ」など、個人の信条めいた話に近づいてきます。誰もがProtagonistとしてケースに没頭しているからこそだと思います。

 

時に、「どっちでもよくない?」と傍観の立場を取ってしまう場面ですが、過去に某教授と個人的にお話したとき、「日本人はお行儀よく正解を求めがちだ。せっかくの学びの機会を自分で減らしてしまっている」とご指摘を頂いております。MBAまで来て評論家になるのではなく、当事者としてポジションを決め、熱戦に飛び込むことが、海外から持ち帰えるものを一つでも増やすAttitudeなのではないでしょうか。※私も高みの見物的意見をパートナーに話したことがありますが、冷ややかな目線を向けられ、とても寒いことをしていたと気づかされました。MBAランキングを作る職業への就職をご検討されているわけでもない限り、妙に俯瞰的立場に立とうせず、迷いなく学業に邁進されることを心からおすすめします。

 

4. Wrap-up (5)

ケースでのProtagonistが実際にどういう行動を取って結果どうなったのか、そこからのTakeawayは何なのか、パターン認識として何をおさえるべきか教授からレクチャーを受けて終了します。課題に対するSolutionAction Planまで言及するケースもありますが、明確な答えが出ないまま終わるケースもあります。「考え続けるのが大事」系です。

 

75分の授業のうち、「まだ時間がある!」と思っても10分程度ここに費やす教授もいるので、このステップに来るまでの中盤のうちに何がしかの貢献をしておきたいところです。一方でIESEのカリキュラムは精緻に組まれていますので、あるケースの学びが次のケースに活用できます。仮に何も言えない日があったとしても、その日はしっかりwrap-upの内容を吸収することとし、次回の授業で共有できるようにしておくことも一手です。ご自身がマラソン選手的な長期走に取り組まれているのだという目線を持つことをレコメンドします。

 

以上、ケースメソッド概要編でした。次回"対策編"で、ケースの予習方法を説明します。

IESE Case Method(2/2) 対策編

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TOYONAGA KATSUYUKI