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入学審査官にIESEの入学審査についてのアレコレを聞いてみました その②

前回大変ご好評をいただきましたこちらの企画、アプリカントの皆様からも続編が早く見たいというお声を頂いているようで嬉しい限りです!インターン等でなかなか筆者が時間を確保出来ず、、、大変お待たせ致しました。

今回もIESE Business School入学審査官であり、ご自身もClass of 2016の卒業生でもある西田氏にアプリカント目線で入学審査についての気になるアレコレを聞いてみました。

その②は受験のスコアとかアプリカントのバックグランドについて質問してみましたよ!

(その①についてはこちらからご覧ください)

ちなみに今回からブログの書き方が異なっていますが、URLを張りたかったので、、、ご容赦ください!

 

在校生:ずばりお伺い致します!GMAT/GRETOEFL/IELTSでのゴーサインの基準となるスコアを教えてください!

 

西田さん:全てのテストに最低要件はありません。TOEFLIELTSの推奨スコアは1057.5です。GMATの世界平均は680です。

 

以下のページにも明記していますが、TOEFLIELTSについては、推奨スコアに未達であってもそれだけで出願ラウンドや年を遅らせないことをお勧めします。実際の英語の運用能力は面接やアセスメントデイで測られ、入学審査委員会の持つ印象もそこでいずれかの方向に180度傾き得るためです。但し、推奨スコアに達している英語の運用能力があるであろうことを出願プロセス全体で示して頂くことは重要です。

 

スコア(TOEFL/IELTS/GMAT/GRE)について出願後に向上があった場合、入学審査委員会が当該出願書類について最終決定を下すまでは、担当の入学審査官に証憑付のメールによって通知することによって、更新が可能です。

 

これらの前提に基づき、TOEFL/IELTSのゴーサインについて言えることは特にこれ以上ありません。それに対してGMAT/GREは上塗り要素がないと言えるわけですが、目安としてGMAT650弱前後でしょうか。これは、出願結果が他の構成要素にも大きく依存する中、それらを一切考慮しない、ある意味かなり大雑把な回答です。また、それより低いスコアだとしても、近いうちのスコアアップに一定の自信があるようなら、ラウンド1つを遅らせる判断をするよりかは、一旦出願して、その上で出願期限後のアップデートを狙っても良いかもしれません。CV(ないしLinkedIn)及びその他の細かい情報(GMATのその時点までの受験回数等)を頂ければ、合否の保証とは当然なり得ないものの、もう少しだけ精緻な回答ができることもあるので、必要に応じてご相談ください。

 

https://blog.iese.edu/japan/mba-admissions/

 

在校生テストは未だに在校生同士でも話題となるほど思い出深い人が多く、今でも盛り上がる話題の一つです。仕事しながらテスト勉強は大変ですが、IESEに来てからも日々の授業の準備に課題、就活にクラブ活動にネットワーキング等々色んなことが目白押しなのでIESEの生活に適応出来るかの練習になったなと個人的には思っています。

 

とはいえ、スコアがなんとも微妙で出願ラウンドも進んでいると、ふと再出願についても頭がよぎりますよね。そこでですが、再出願におけるメリット・デメリットを教えてください。過去の出願内容は記録されますか?また、再出願時にはどのような点が重視されるのでしょうか?

 

西田さん:過去の出願内容は記録されます。再出願者としてのデメリットは一切ありません。合格に至らなかった年からの向上を明確に示して頂くことが最も重要です。既にIESEの入学審査プロセスを経験していることの経験値とそれに紐づくIESEへの理解度は、細かい部分でメリットになり得るのではないでしょうか。

 

在校生:自身の飛躍を示すことさえ出来れば、毎年チャンスはあるということですね。しかしながら、毎年歳を重ねていくわけで。。。例えば、入学時36歳私費だけど合格可能性はどのくらいありますか?

 

西田さん:卒業時に40歳に達する方をIESE MBAにて見たことはありませんが、合否判定にあたり、年齢のみによる厳格な上限があるわけではありません。他方、学業面で吸収できる内容がもう少し若い方に比べて薄れるのではないかという懸念が一般的に入学審査委員会によって示されがちな年齢に差し掛かりつつあります。その上でキャリア面も考慮すると、海外の多くの国だと年齢ゆえに合格可能性が厳しくなり得る水準です。但し、日本(日本人)の場合、MBA卒業直後の就職市場環境が他国比で相当売り手市場であるため、可能性は一定程度あります。

 

それを踏まえつつ、特にキャリアリスクに照らして慎重な議論が必要ですね。キャリアリスクの構成要素を僕なりに定義すると、1. 年齢(職歴の長さ)、2. 職歴の強さ、3. 卒業後キャリアをどう変えたいか(地理・業界・職種)の3つです。学校は、在校生の卒業後の活躍可能性という点に一定の注意を払っており、例えばその1つの指標として、ランキングにも反映される、卒業後3ヶ月以内に卒業後の仕事を確定させている人の率及びそれに準ずる内容が関連してきます。それを何とかするのが学校だろというツッコミもあるかもしれませんが、おそらくそれは必ずしも正しくなく、ここは何だかんだ相互支援の領域なんですよね。

 

非常に個別性が強いので、必要に応じて、早めに直接ご相談頂ければ幸いです。

 

なお、「卒業時37歳、国際経験は限定的、私費」でTop Tierのグローバルコンサルティングファームに入社しているIESEの日本人女性卒業生の実例が直近あることは申し添えておきます。また、社費の場合は、キャリアリスクが実質ゼロであることもあり、過去に遡ってもこのくらいの年齢の方は一定数いらっしゃいます。

 

在校生:一般的な転職な時も同じようなことが考慮されると聞いたことがありますが、最終的にはケース・バイ・ケースということですね。一方で、職歴が2-4年程度と比較的浅いアプリカントは、入学審査官の目にどのように映っていますか?

 

西田さん:入学時点で、最低3年の職歴が必要で、世界平均は5年です。日本の場合は、社費生に選ばれるまでのタイムラインと英語を受験前に鍛えるタイムラインのために、7-8年くらいです。

 

入学時点で職歴3年の人は、職歴が強い人が殆どです。職歴の強さは、「1. 個人として残してきた目に見える成果 × 2. 職歴の転用性(ソフト面×ハード面)× 3. 所属企業のブランド × 4. 仕事の国際性」で考えるイメージですかね。

 

最低要件の3年を満たしている限りにおいて、あとはその濃密さの方が俄然重要な要素になりますね。その濃密さがあれば、学校での貢献、キャリア開発など幅広な面で職歴がもう少し多い人に見劣りすることはないと思います。また、女性の場合(女性だけに限らないかもしれませんが)、ライフイベントとの兼ね合いのタイミング等も考慮すると、職歴5年より少し早いタイミングで受験する合理性は一定程度あると思いますね。

 

在校生:職歴が短くても、実績があればチャンスはありますね!国籍問わず職歴が短くてもとっても優秀なクラスメイトがいて、私も彼らの発言からいつも勉強していました。

 

さて、職歴についてもう少しツッコんで質問したいのですが、入学審査にあたり有利な業界/企業/職種ってあるんですか?スタートアップバックグランドの場合、どのようなPRをしたら響きますか?

 

西田さん:先に述べた4要素が絡み合い得る業界/企業/職種に多少の優位性があるかもしれませんが、最終的には個人次第ですね。

 

スタートアップバックグラウンドだったら、大企業の方よりも経営に比較的近い立場で、波乱万丈にも見舞われつつそれを乗り越えながら、色んなことを凄い速度で回しつつお仕事されてきていることが多いと思うので、(超無名のスタートアップと仮定して)所属企業のブランド以外、大企業の方に明確に見劣りする点は何もない気がしますけどね。PR要素も自然とそのあたりの話になるんじゃないでしょうか。

 

少なくとも対IESEでは、スタートアップかどうかに限らず、バックグラウンド1つで諦めることはあまりに勿体ないというか必要ないことと感じます。ケースメソッドと多様性(国籍+バックグラウンド)は相性が良く、ケースに書かれていない情報を補完して議論を深める際に、在校生の多様性があればあるほど皆の学びが深まるという仕組みです。それゆえに、非伝統的なバックグラウンドでも歓迎される土壌があります。

 

在校生:私はMBA以前は大企業に勤めていたので、夏はスタートアップでもインターンしてみました。スタートアップはスタートアップで短期間でありながら、いろ~~~んな実績を積めますから、たくさんのことがPR出来る気がします。3学期のアントレの授業等でも経験をクラスメイトに共有したら、みんなの理解を深めるのに貢献出来る気がします!

 

その③も準備中です。次回も乞うご期待です!

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TOYONAGA KATSUYUKI