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IESEでのアントレ活動

 

Class of 2020Kamackです。某メーカーからIESEに社費留学で来ています。IESEでは夏期休暇中にインターンをする学生が大半ですが、起業に関心のある学生向けに、「Summer Entrepreneurship Experience (SEE)」というものがあります。私はこのプログラムを活用し、スペイン・日本間の貿易プロジェクトを始めました。現在、日本の良い製品をスペイン・ヨーロッパで販売することを検討しています。また、SEEを待たずに、スペインのデリケートゾーンケア製品を日本に紹介するプロジェクトも始めました。日本のクラウドファンディングプラットフォームであるキャンプファイヤーにも公開しているので、ぜひご覧ください。

 

https://camp-fire.jp/projects/151765/

 

このプロジェクトは2月から活動しているので、6月開始で8月まで続くSEEとは厳密には異なる活動です。SEEでの活動は、SEEが終わる8月以降に別途書かせていただけたらと思います。

 

アントレに興味を持ったきっかけは、私の社費留学のテーマの一つに「社内起業」を据えており、IESEでも社内起業に関して学びたいと思っていたことです。当初は2年生の選択授業の一つ「コーポレートアントレプレナー」で学ぼうと思っていたのですが、私は社費留学でインターンが必須ではないため、SEEで実際の起業体験をすることがベストだと思い始めたのが今年20191月頃。このプログラムに応募するには、34名のメンバーを集め、かつ、起業のアイデアが応募時点で必須だったため、この時から起業ネタとメンバー探しを始めました。

 

時を同じくして、妻たちがスペインのオーガニックコスメの良さに目覚め、コスメ探索を始めていました。ある日、同級生夫婦と私の夫婦で、冬の名物カルソッツ(ネギ)ランチを楽しんでいるときに、友人の「そんなに素晴らしい製品なら、日本に持ち込まない?」という一言から、その同級生夫婦と私の夫婦でオーガニックコスメを日本の消費者にも使ってもらうためのアントレプロジェクトを自分たちで始めました。

 

このプロジェクトは2月から本格化。そして3月に3学期が始まったタイミングで、私はこのプロジェクトを自分の学生生活で最優先にすることを決意し、会社にも月次報告の中で宣言をしました。最優先にした理由はいくつかあります。

 

1つ目の理由は、今までIESEで学んだことを実際のビジネスに適用する良いチャンスであること。1学期、2学期とひたすら授業でインプットしてきた学習結果を、今この機会にアウトプットする事で、学びの効果が上がると考えました。

 

2つ目の理由として、3学期の授業がアントレと親和性がとても高いこと。「Fundamentals of Entrepreneurial Management」というまさにアントレを扱う授業、ビジネス向けデータ分析手段を学べる「Quantitative Methods for Management」、そしてICTのビジネス活用を学ぶ「Transforming Organizations and Markets with ICT's」。自分たちでアントレプロジェクトを始めることは、これらの学習との相乗効果をもたらすだろうと期待が膨らんでいました。

 

3つ目の理由は、2学期までの私の成績が悪くなく、退学リスクが自分の中でほぼ無くなったこと。社費なので絶対に卒業しなければならないのですが、卒業が見えたので守りから攻めに転じるタイミングであると感じました。

 

そして最後に、単純に新しい事へのチャレンジにわくわくしたのです。10年以上のサラリーマン生活で、海外赴任やインド出張、新製品立ち上げといった刺激的な事をチャレンジできた一方で、起業というのは未体験の世界。自分で舵を取るという事への興味が自分を最も動かした要因だったように思います。

 

プロジェクトでは、スタートアップで経験するであろう典型的な困難に幾度となくぶつかりますが、自分は我慢強いタイプなので、その困難を一つずつ潰していくという事をやっていきました。この詳細については、こちらのnoteに記載していますので、興味のある方は見てみてください。

https://note.mu/trest/n/nd22b10a16afb

https://note.mu/trest/n/nf6a097f09e81

 

今回のアントレプロジェクトを通じて、IESEMBA留学したことがどのように役に立ったかを3つ挙げたいと思います。

 

1つ目に、新しい挑戦に対してポジティブで、かつ経験に基づいたアドバイスをくれる人たちが身近にたくさんいます。例えば、3学期に私の隣に座っていた東欧出身の女性(起業済、今度ホテルの建設予定がありすでに広大な土地を購入済み)には、日本の製品をヨーロッパに持ってくるにあたり、欧州人としてのアドバイスやレギュレーション対応、解決方法などを教えてもらっています。彼女はSEEも参加しているので、引き続きお世話になるつもりです。

 

2つ目に、授業との親和性があります。3学期のアントレの授業でアイデアをピッチする機会があり、私もこのデリケートゾーンケア製品のプロジェクトをピッチしました。これはピッチの練習になった以外にも、予想もしなかった二つの効果を生みました。その1つは、同じセクションの同級生にプロジェクトを認知してもらったことで、色々な面白い提案を受けるようになったことです。例えば、「サウジアラビアにも製品を持ってこないか」とか、「インドネシアに持ってくるときは親がディストリビュータやってるから声かけてくれたら手伝えると思う」とか、「今やっているインターンで日本の化粧品のディストリビュータがいるから紹介するよ」といった話がどんどん入ってきて、グローバルなMBAネットワークの強さを思い知らされます。もう1つの効果は、私がピッチをしたこのアントレの授業にありました。教授からは、実際のプロジェクトでピッチしてくれて他の生徒の学びにもつながり非常に良かった、という嬉しいコメントももらいました。というのも、生徒がピッチしたプロジェクトの中で、現時点で本当のビジネスになったのは私のプロジェクトのみでした。結果として、この授業の成績がAだったのですが、IESEでは上位10-15%しかAが取れないため、私個人の学業としても良い成果となりました。

 

最後に、IESEのネームバリューが生きたと感じたことがありました。このアントレプロジェクトで、スペインのサプライヤーとの交渉をするためにメールでファーストコンタクトをする必要がありました。このサプライヤーがどこの骨とも分からない我々の話を聞こうと思ってくれた一つの理由には、我々がIESE Business Schoolというスペインでは名前が知れたビジネススクールで学んでいるという事は少なからず要因としてあったのだと思います。交渉の詳細については、クラウドファンディングの活動報告内に支援者向けに配信していますので、興味がある方はぜひご支援の上、支援者向け活動報告をご覧ください。

https://camp-fire.jp/projects/151765/

 

 

長々と書かせていただきましたが、今後MBA留学や起業を目指している方々に少しでも参考になれば幸いです。

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TOYONAGA KATSUYUKI