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夫婦同時MBA留学

こんにちは、Class of 2019Sです。私がIESEでのMBA2年目を開始するタイミングで、私の妻が同じバルセロナにあるESADEでのMBA留学を開始しました。12か月間のプログラムで、2019年の夏に卒業する予定です。今回は、夫婦でMBAという選択をした私たちの話を紹介することで、ご夫婦でともにキャリアを持ちながら海外MBA留学を視野に入れられる方々のご参考になればと思います。

 

 

なぜ夫婦2人でMBA留学をするのか

元々私の方は海外MBA留学を長年の目標としており、常々機会を伺っていました。一方で、妻は妻でキャリアを築いており、更に子供が2人いることもあり、家族一緒に暮らすことを前提としていた私たちにとっては、どこでもドアを開発するか、ヤードラット星人に瞬間移動を習うかしない限りは実現困難だよねという話をよくしていました。それでも私の年齢も30を超えて、MBA留学するチャンスも限られて来ていた中で、どうしてもMBAに行きたい私は妻と常に相談(半ば懇願(笑))を持ちかけるようになりました。妻にとっては、会社を休職し専業主婦のような形で渡航する選択肢もあったとは思いますが、すでに産休育休でブランクのあった妻にとって、更に2年間のブランクを空けることは避けたいとのことでした。最終的に、私がMBA留学をする際に、子供達が新環境に慣れた2年目から妻の方も1年制のMBAもしくは公共政策(妻は独立行政法人勤務)の大学院に通い、同時期に卒業するという条件で私のMBA受験に同意してくれました。妻の方も当時のキャリアに課題意識を持ち始めており、海外の大学院に学んでキャリアアップを図りたいと考えていたこともあり、ともに海外留学を目指す決断にいたりました。子供達が語学教育の面から最適な年齢であったことも1つの重要な判断材料になりました。

 

MBA取得までの計画

先ずは、私の方が会社の社費留学制度に応募し、20163月末に運好く選出して頂けたため、2017年秋の入学に向けて本格的に受験対策を開始しました。私たちのプランとしては、先ず社費派遣の決まっている私が2017年秋にMBAを開始し、妻は一緒に私の進学先に越してきた上で、子供たちの新環境へのソフトランディングのサポート、並びに自身のMBA受験に本格的に取り組むという段取りでした。私がMBA2年目になるタイミングで妻が1年制のMBAを開始し、同じタイミングで卒業する計画です。従って、私の受験先は妻が通える範囲内に1年制のMBAや公共政策大学院がある都市に絞りました。それでもBarcelona以外にもAtlanta, Boston, Chicago, London, Los Angelsなど多くの候補が存在しました。その中で縁あって私がIESEに留学することになったため、妻はESADEを受験し、ESADEに進学することになりました。ESADEは通常18か月ですが、12か月コースも選択可能で、妻は当該コースを選択しています。ESADEの終了は7月、IESE5月なので2ヶ月程卒業時期がずれる形にはなりますが、ほぼ同じ時期に卒業出来ることになります。

 

受験対策

少し話を戻して、妻がどのようにMBA受験対策をして来たかを紹介します。日本にいる間は、TOEFL受験、進学可能性のあるMBA説明会への参加、推薦状の依頼、GMATの勉強を行いました。バルセロナに来てからは、GMATの勉強及び受験、エッセイ・推薦状の作成、出願、インタビュー練習、インタビューをこなしました。詳細は時系列で以下のとおりです。

 

20162月 AGOS社で受験情報収集、TOEFL 対策開始

20165月 TOEFL1回目受験

20172 TOEFLスコアメイク完了(5回目)、GMAT対策開始

20177 バルセロナ到着、GMAT対策本格化

20179月 私のIESE MBA開始

201710 GMAT受験、スコアメイク完了。レジュメ/エッセイ/推薦状作成開始

20181月 ESADEへ出願、インタビュー、合格

20189月 ESADE MBA開始

 

受験期におけるサポート

妻の受験に関しては、先に受験を経験した私の受験知識や教材を余すことなく共有し、各フェーズにおいてアドバイスをしました。私の方は試験対策の塾やエッセイカウンセラーなどへの支払で受験費用が嵩んでしましましたが、妻の方は10分の1程度の出費で済みました。カウンセラーも雇わず、私が2人の有名カウンセラーにお世話になった経験と前職で培ったセールスピッチ能力を活用し、半ばカウンセラーのような形で構想からデリバリーまで細かく指導(笑)を行いました。結局、妻が受験対策関連でお世話になったのは、TOEFL対策で有名なNish氏とインタビュー対策で有名なMatthew氏のみでした。この辺りも、私の受験経験から費用対効果が高い部分のみ厳選するようにアドバイス出来たことも良かったです。

 

成功要因

妻がMBA合格を勝ち取ることができた最大の要因は「スケジューリング」であったと思っています。出願の2年程前と早期に準備を開始ししたため、前倒しで色々と準備が出来て、ギリギリまでスコアメイクが出来ていないというような状況を回避できました。バルセロナに到着してからは、地の利を活かしてESADEにキャンパスビジットしたり、ESADE生に会ったり、IESEのパートナー向けの授業を聴講したりすることに時間を割くことが出来ました。こうして得られたMBAの実情への理解がエッセイやインタビューに役立ったと思います。

 

夫婦ダブルMBAを開始してみて

現在1か月強経ちましたが、忙しいながらも十分に管理可能なスケジュールで、無理な場合は人に助けも求めながら、お互いに充実した日々を送っています。子供達もすっかり現地の生活に慣れて元気に過ごしています。妻の通うESADEも多分に漏れず1年目は非常に忙しいため、私が基本的に子供たちの学校への送迎や夕食の準備等を担当しています。夫婦同時に1年目を開始していたら、子供のことを考えると、正直かなり無理があったように思います。IESE2年目は全科目選択制であるため、スケジュールを重視して履修科目を決めることが出来た点が大きいと感じています。ただし、スケジュール最優先ながらも、自分の興味のあった科目を殆ど履修出来ました。IESE2年目は基本的に週10コマ(1年目は週15コマ)ですが、私は夏休みにインテンシブコースを1単位分受講していたため、週8コマで済んでいます。それでもケース準備に加え、毎週のようにあるレポート・課題、家事育児と、2年目も相変わらず自分をどこまでストレッチ出来るか、という闘いを続けています(笑)。妻の方は慌ただしいながらも、多国籍の学生に囲まれて良い刺激を受けながら、MBA生活を楽しんでいるようです。キャリアに関する考えも変わってきており、MBAを活かして能動的にキャリアを築いていく方向で動いています。半ば私が引きずる形でMBAを開始した妻ですが、非常に有意義なものになっているようで、安心しました(笑)。

 

夫婦ダブルMBAのメリット・デメリット

最大のメリットはネットワークにあると思います。MBAはパートナーもコミュニティの一員という意識が強く、イベント等は殆どがパートナーウェルカムです。私はESADE、妻はIESEとつながる機会が多く、ネットワークについては1度で2度美味しいお得感があります。特に、日本人コミュニティはMBAだけでもESADE/IESE1学年につき30人程いて、実はバルセロナの日本人MBAコミュニティは世界最大ではないかと思います。私もESADEのイベント等に参加させて頂いて、ネットワークを広げております。

先日も、ESADEのアドミッションが開催する自宅(豪邸!)パーティーに参加して来ました。

逆にデメリットとしては、①お金がかかること、②交換留学に行けないといった点でしょうか。お金の点については、金額は高いものの、追加コストという意味では、妻の学費のみに抑えられます。今年のESADEの学費は65,000ユーロ程度ですが、他のMBAに比べても割安ですし、将来妻がキャリアアップして収入が上がれば十分に元が取れる投資だと考えています。MBA受験費用も、上に書いたとおり、私の教材や受験知識を共有することで安く抑えることが出来ました。バルセロナは生活費も安いため、比較的割の良い留学先であったと思います。交換留学の件については、諦めるしかないのですが、IESEにはニューヨーク/サンパウロ/ナイロビ/上海キャンパスで短期集中で学べるOversea Moduleというコースが夏休みや冬休み期間中にあるため、私はこれを受講して、ヨーロッパに限らない多様な経験を積んでいます。

 

最後に

夫婦でMBAという選択肢は何も特別なものではないと思います。私たちと同じようにIESEESADE12か月コースの例が私の同級生だけでも3組(日本人2組、オランダ人1組)いますし、私のチームメートのブラジル人は夫婦同時にIESEMBAをしています。共働き夫婦であれば、海外転勤や海外留学といった問題は誰にでも起こり得ると思います。私たちとしては、これからもパートナーとして残りの長い人生を歩んでいきますので、「相手のせいで長年の夢を諦めた」「自分ばっかり我慢させられている」といった負の感情を抱いて暮らすよりも、出来る限りお互いのやりたいことをやることを重視する、そのために考えた方策が夫婦同時のMBA留学でした。同じような状況に置かれている方がいらっしゃいましたら、是非ご一考下さい。そしてIESEを選んで頂けると最高に嬉しいです(ESADEもとても良い学校です)! 

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TOYONAGA KATSUYUKI