IESE入学と同時に、IESE Career Serviceによるガイダンスの下、キャリア活動を開始します。
IESEのキャリアサービスは主に、アプリケーションサポート、企業招致、キャリアトリップ企画の3種類があります。アプリケーションサポートについては、CVレビュー, 模擬面接やキャリアワークショップ、アプリケーションデイ等があります。これらの予めスケジュールに組み込まれたサービスは重要ポイントを理解することに役立ちますが、個人ベースでの準備がベースとなりますので、できる限り早めに準備を行っておくことをお勧めします。それ以外にも、業界別に担当者がおり、希望すれば個別面談やE-mailでの質問回答に応じてもらえます。こうした任意のサービスをいかに活用するかは当人次第で、特定業界や地域へのアプライに際し色々と相談している人もいれば、日本企業を中心に活動しているためほとんど学校の個別相談を活用していない人もいます。
企業招致については、10月と1月に行われるキャリアフォーラムの際に、多数の企業がキャンパスを訪れ、プレゼンテーションやブースでの企業説明、および面接が行われます。コンサルティングファームや投資銀行については主要企業のすべてが訪れます。事業会社については欧州企業が目立ちますが、今年はサムソンや野村證券等のアジア勢も参加していました。また、スペインの優良企業が訪れることもIESEの特徴の一つです。一部の企業ではEU就労ビザを必要条件としていますが、そうでない会社もそれなりにあります。ロンドンの金融のポジションでは、就労ビザは不要な場合がほとんどと思われます。言語については、スペインや南米企業ではスペイン語を必須としている会社と英語のみで可の会社があります。欧州各国やアフリカでは、フランス語、ドイツ語、ロシア語等を必須としていたり、推奨している会社・機関もあります。
キャリアトリップについては、ロンドン・バンキング・ツアー、エナジー(エネルギー業界)トリップ、シンガポール・トレック等の様々なツアーが開催され、各社を訪問します。これはら希望者のみ参加が可能です。
コンサルティングクラブやファイナンスクラブ等、各クラブが独自にCVやカバーレターのレビュー、ケース面接対策等を行っています。ヘルスケアクラブやプライベート・エクイティクラブでは、業界の各企業を招き、随時プレゼンテーションやランチが開催されています。さらにラテンアメリカ・ビジネスクラブや中東・アフリカクラブ等が独自のネットワークで現地企業の採用情報をポストしています。ここに挙げた以外にも、様々なクラブがキャリア関係のサポートを提供しています。また、教授が個人ベースで会社とのネットワークを持っている場合があり、これについては必ずしもキャリアサービスとリソースが共有されていません。従って、うまく情報収集を行い、各教授のリソースを活用することも有用であると考えられます。
大まかなスケジュールは以下のようになります。
Consulting/Banking
Industry
<参考:IESE Career Forumの主な参加企業>
コンサルティング
マッキンゼー、ボストンコンサルティンググループ、べインアンドカンパニー、ローランド・ベルガー、Strategy &、A.T.カーニーほか
金融
モルガンスタンレー、シティグループ、野村証券、ドイツ銀行、バンクオブアメリカ・メリルリンチ、バークレイズ、サンタンデール、BBVAほか
インダストリー
GE、ジョンソンエンドジョンソン、シーメンス、ノバルティス、サムソン、グーグル、フェイスブック、グーグル、ボーダフォンほか